秋篠寺

秋篠寺
秋篠寺は近鉄大和西大寺駅の北西に位置する奈良時代創建の寺院で、776年に光仁天皇の勅願により僧、善珠が創建したとされているが、それ以前に地元の豪族、秋篠氏の氏寺として創建されたという説もあり、正確にはわかっていない。780年の記録があるので、その頃には存在していたことは確実となっている。
伽藍の造営は平安京遷都頃に完成し、金堂、講堂、東西の塔を持つ大きな寺院だった。平安時代後期には南にある西大寺とたびたび寺領をめぐる争いがあったことが西大寺の記録に残っている。
1135年に、火災によりほとんどの建物を焼失し、現存する本堂は鎌倉時代に再建されたものが残る。
南門
秋篠寺南門
奈良時代は南側約50mぐらいの所に南大門があったと伝わっている。
金堂跡
秋篠寺
火災で焼失した金堂の跡は苔が覆っている。
本堂
秋篠寺
鎌倉時代に再建されたものだけど、奈良時代の様式を継承している。
ご本尊の薬師如来を始め、多くの仏像が安置されている。
大元堂
秋篠寺大元堂
秋篠寺
東門
秋篠寺東門
八所御霊神社
八所御霊神社
南門前にある神社で秋篠寺の鎮守社として、同時期に建てられたと伝わる。御祭神は八所御霊(崇道天皇、伊予親王、伊予親王母、橘逸勢、文室宮田麻呂、藤原広嗣、吉備真備、火雷神)。