古墳巡り

行燈山古墳
概要
奈良県には約1万個の古墳があり、3~6世紀には日本の政治の中心であったことを物語っています。
その中から、三角縁神獣鏡の出土で話題になった黒塚古墳を含む柳本古墳群、邪馬台国の中心地と言われる巻向、そして明日香村の古墳をまわります。
お勧めの季節
通年
・矢矧塚古墳
矢矧塚古墳
明治時代の開墾で副葬品が出土したがその後未調査のまま、現在は柿畑になっている。
・黒塚古墳
黒塚古墳
3世紀末頃に築造された前方後円墳で1997年の発掘調査で三角縁神獣鏡が30枚以上出土し、「魏志倭人伝」に記述されている、卑弥呼が魏の皇帝から贈られた鏡100枚では? と話題になった。
戦国時代は古墳に城(柳本城)が築かれ、江戸時代は古墳の堀を利用して柳本藩の陣屋が古墳の南側に建てられていた。初代藩主は織田信長の弟、織田長益(有楽斎)の五男、織田尚長。
古墳の東側に黒塚古墳展示館があり、出土品や石室のレプリカを見ることができる。
・行燈山古墳
行燈山古墳
4世紀前半の築造とされる前方後円墳で山の辺の道に隣接している。第10代の崇神天皇の陵に治定されている。
・櫛山古墳
櫛山古墳
行燈山古墳に隣接している、4世紀に築造された古墳で双方中円墳という特異な形をしている。埋葬者は不明。
・渋谷向山古墳
渋谷向山古墳
柳本古墳群の中で最大の渋谷向山古墳は4世紀後半に築造された前方後円墳。第12代の景行天皇の陵に治定されている。
・纒向遺跡
纒向遺跡
2009年に3世紀前半~中頃の大規模な建物群の遺構が発見され、その規模から当時の権力者、つまり卑弥呼の居住地では?と話題になった遺跡。 現在は埋め戻され、単なる原っぱで案内の看板が立っている。
・箸墓古墳
箸墓古墳
3世紀中期に築造された前方後円墳で、その大きさと造られた時代から卑弥呼の墓という説もある。宮内庁は第7代孝霊天皇の皇女、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓としている。
・石舞台古墳
石舞台古墳
7世紀前半に築造された方墳で蘇我馬子のお墓と言われている。
・都塚古墳
都塚古墳
6世紀後半に築造された方墳で日本では珍しいピラミッド型の古墳。蘇我稲目の墓という説がある。
・高松塚古墳
高松塚古墳
7世紀末頃の築造とされる円墳で石室内の美しい壁画が有名。埋葬者は不明。
・梅山古墳
梅山古墳
7世紀の築造と考えられている前方後円墳で明日香村でもっとも大きい。発掘調査は行われていない。第29代の欽明天皇の陵に治定されている。
・吉備姫王墓
吉備姫王墓
梅山古墳の西側にある円墳で吉備姫王の墓と考えられているが確定していない。
柵内に猿石が4種類設置されている。
・岩尾山古墳
岩尾山古墳
7世紀に築造された方墳で八角墳という説もある。埋葬者は不明。
・新沢千塚古墳群
新沢千塚古墳群 新沢千塚古墳群
4世紀末から7世紀にかけて造られた約600基の古墳がある日本有数の大古墳群。
明日香村南側の石舞台古墳から高松塚古墳辺りまでにアップダウンがあります。その他はほとんど平地です。
高松塚古墳周辺の公園内は自転車乗り入れ可能となっていますが、歩行者も多く、自転車乗り入れ禁止地域もあるので注意が必要です。
行燈山古墳辺りの山の辺の道と明日香村は休日は人が多いです。